RIA(Rich Internet Applications) | リッチクライアン について
RIA(リッチインターネットアプリケーション)とはWebブラウザー上で、どんなスゴイアプリケーションでも動かせる環境のこと。
言い換えると、Webブラウザを開くとインストールしないでも通常のスタンドアロンアプリと同じようなものが動く仕組みのこと。
現状世に広まっているHTML4は人に読ませる文書等の静的コンテンツの表示は可能だが、アニメーションやら、マウスなどのインプットデバイスにリアルタイムに連動して動作するアプリケーションは作成が困難。
(厳密にはJavaScriptとの組み合わせでほぼ何でもできるが・・それはAjaxということで・・)
(以上、tar坊が勝手に思っている定義で申し訳ありません、正確な理解がしたい場合はしかるべきサイトを参照ください)
各RIA環境の個人的な比較(2010/11/4)
- 【HTML5】
-
- 動作環境
動作OS: Windows, Mac, Linux, iOS, Andoroid
動作ブラウザ: FireFox, Chrome, Safari, Internet Explorer9は不明
アイフォンやらアンドロイドで動くのはよい。
IE9は現時点でベータ版だが一番肝心なcanvasがサポートされていない。(最悪です)
- 提供元
WHATWG と W3C (利益団体ではなく標準規格策定機関)
- 開発環境
ちゃんとしたのはまだ無いのでは・・。
私は、メモ帳で書きFireFoxでデバッグした つまり 現段階では 貧弱ということ
- 費用
0円 (規格のみで各ブラウザが組み込んでいる)
- 長所
・ブラウザ標準の機能で動作するため、ブラウザにプラグインのインストールが不要。(利用してもらう敷居が低い)
・標準機関が作った規格であるため、さまざまなプラットフォームで採用されやすい。(利益団体の利益誘導の被害にあいにくい)現段階でもiphoneで動くのは大きい。
・低コストで利用可能。基本的には費用がかからない。
- 短所
・ソースコードが隠蔽できない。(仕様が変わらない限り現状ではそう)
・規格がまだFixしていない。(後発であり、仕様を良く練ってよいものにしてほしい)
・コンポーネントが充実していない。(そのうち解消する)
・開発環境が貧弱。(そのうち解消する)
・JavaScriptというC言語とはちょっと違った癖のアルオブジェクト指向言語を覚える必要がある
・MicrosoftがSilverlightとの兼ね合いでIEにcanvasタグをなかなかサポートしようとしない。
・開発実績が少ないため、クロスプラットフォーム問題や、パフォーマンス問題がどの程度のものか分からない。
- 個人的使いたい度
◎?
これから標準になりそうなので、勉強もかねてやりたい。作ったものをiphoneで自慢できるのもいいかも。
しかし・・・ソースコードが隠蔽できないのは結構致命的かも・・(?はそのためです)
- 【Flash】
-
- 動作環境
動作OS: Windows,Linux, Mac, Andoroid
動作ブラウザ: FireFox, Internet Explorer, Chrome, Safari
現時点ではアイフォンで動かない。
アップルのジョブスを筆頭に強欲な経営者が多いため今後プラットフォームサポート環境でどういう扱いになるか不明
- 提供元
Adobe
- 開発環境
(1)Adobe Flash Builder
Adobe公式ツール
スタンダード版 31,500円(税込)
プレミアム版89,250円(税込)
フリーソフトとの違いは、WYSIWYG開発環境,強力なデバッガ,パフォーマンスモニタリング機能?
(2)Adobe Creative Suite
バージョン5からFlash Builderも含まれる?いずれにしろほかのツールでFlashがGUIアプローチで作れます。
(3)Flash Develop
フリーの開発環境
(4)メモ帳と無料コンパイラ
厳密にはできないことも無いけどやらないでしょ。
- 費用
上記開発環境のみ、配布は無料。
- 長所
・開発用コンポーネントは充実している
・一般的にパフォーマンスが良いといわれている。
- 短所
・ActionscriptというC言語似のプログラミング言語を覚える必要がある(JavaScriptよりはまし)ActionScriptはjava C++に比べるとオブジェクト指向言語として若干機能的に弱いものもある。(オーバーロードが無い等)
・AppleがアイフォンへのFlash搭載許可をなかなかだそうとしない。(最悪)
・マルチスレッドが無い?ファイルIO
- 個人的使いたい度
○
とってもよいRIA環境だと思う。私はAdobeとは何の関係も無い人間だが、個人的には現時点でAdobeからはAppleやGoogleやMicrosoftから感じる強欲なものを感じない。
やはり難点は1つ利益団代ということで、iphoneで動かせないとか。
- 【Silverlight】(よく知らない)
-
- 動作環境
動作OS: Windows ,Mac
動作ブラウザ: FireFox, Internet Explorer, Chrome, Safari
現時点ではアイフォンで動かない。
- 提供元
Adobe
- 開発環境
(1)Microsoft Visual Studio
Microsoft公式ツール
とにかくよく分からない価格体系だが10万円〜160万円ぐらいしそうですTT
(2)Microsoft Blend
グラフィックツールらしいです。(AdobeのCreative Suiteと同じ位置づけ)
(3)メモ帳と無料コンパイラ
厳密にはできないこともないけどやらないでしょ。
- 費用
上記開発環境のみ、配布は無料。
- 長所
・C#やらBasicやらCやらC++が使える。
・レガシーコードからの移植が若干楽?(変わらんかも・・)
・WindowsOSのネイティブ環境との相性がよさそう、DLL連携とかできそう?(想像です)
- 短所
・スタンドアロンとしては動作しないらしい(MSサポート曰く)
・サポートプラットフォームが他に比べ若干少ない。スマートフォンのサポート悪し
・パフォーマンスがFlashより弱い
・ランタイムもFlashに比べてでかい
- 個人的使いたい度
△
私はC#やらBasicに思い入れは無いので、よっぽど開発効率が良いとか無い限り使いたいとは思いません。
- 【JavaFX】(まったく知らない 想像で書きます)
-
- 動作環境
動作OS: Windows ,Mac ,Linux ,その他Javaランタイムが動くOS
動作ブラウザ: FireFox, Internet Explorer, Chrome, Safari
スマートフォン対応はない?
- 提供元
Sun Micro Systems
- 開発環境
(1)Net Beans
Microsoft公式ツール
タダなんちゃう?
(2)Eclipse
タダなんちゃう?
(3)メモ帳と無料コンパイラ
タダだ。
- 費用
タダ。
- 長所
・強力なオブジェクト指向言語JAVAが使える。ベースのJAVA言語は実績もあり安定している
- 短所
・後発な上にめぼしい機能も無いのでパットせずあまり使われていないため、情報が乏しい
・パフォーマンスなどが
・ランタイムがばかでかい
- 個人的使いたい度
△
JAVAの起動速度が上がって、ローカルとのファイルIOが可能であれば良いのでは・・と思うが、
正直よく分からないというのが正確なところ。
頭の悪い私は、みんなの使わないものは敬遠します。
- 【Java Applet】
-
- 面倒になってきたので短所と総評のみ
- 短所
・著名をつけないとローカルファイルアクセス機能は使えない
・一般的に重い、たち上がりパフォーマンスが悪いとの評判
- 個人的使いたい度
△
個人的には結構好き、あんなに昔にできてこんなにすばらしいものなのになんでFlashに負けてしまったのか悔やまれる。
立ち上がってからのパフォーマンスは悪くないと思う。
ローカルストレージアクセス付加はCGIなどでカバーできるにしても致命的。
- 【その他 Curl,Biz/Browser,OZ XStudio等】
-
- 面倒になってきたので短所と総評のみ
- 短所
・企業ユーザ向けに有料で販売
・ブラウザに特殊な有料プラグインをインストールしないと動かせない(普通のコンピュータでは動かせないつまり企業内のクローズシステム用)
- 個人的使いたい度
×
論外でしょ。